こんにちは、SAATです。
今回ご紹介するのは・・・
APSFALKOR DEFENSEシリーズのBlitzCompact-3Bという電動ガンです。
広島県にお住まいのK様からの依頼品で、別にマルイのM4CRW(こちらはTAITAN&メタルレシーバー等)もお預かりしておりますが、まずはAPSの方をご紹介したいと思います。

新開発された『SILVER EDGE』という電子トリガーが標準装備されてます。
セクターギアに磁石が埋め込まれていて、それを磁気センサーで読み取る方式のようですね。
ノーマル状態での試射が楽しみです^^
箱出しでの数値と感想です。
・初速(G&G 0.20gバイオ使用):ノンホップ 約89m/s、適正ホップ 約83m/s
・サイクル(11.1vリポバッテリー使用):18.2発/秒

-感想-
正直・・・かなり残念でした。
見た目はカッコイイし初速は普通ですが、11vのリポを使ったのにレスポンスは悪いし、サイクルも遅いですね。
7.4vのリポバッテリーだと、10発/秒くらいじゃないでしょうか。(未計測)
集弾性は30m先のマンターゲットを余裕で大きく外します(>_<)
ヤバいくらい散りました。
後は、極端に酷い音ではありませんが、バネ鳴り&ギア鳴りですね。

頑張ってカスタムしたいと思います!
では分解していきましょう。
ストックチューブは、マルイの次世代電動ガンのように、ロアレシーバーにねじ込むタイプでした。
回すときに配線をキズ付けないように気をつけましょう。
フロントのフレームロックピンを抜いて前後にスライドさせれば、レシーバーは上下に分割できます。
グリップ、ピン類、マグキャッチレバーを外せばたいていの物はメカボックスが抜き出せるようになるのですが、この銃はボルトリリースレバーも外さないとメカボが抜き取れません。
写真左:マグキャッチレバー、写真右:ボルトリリースレバー

どちらもちょっと特殊な形をしてます。
分解の際、ボルトリリーシレバーはスプリングでテンションがかかってます。
写真のように細い棒のような物を差し込むと簡単に外すことができます。
組立の際は、マグキャッチのスプリングの向きに注意してください。
径が小さい方がボタン側です。

はい、取れました!
モーターは何の表記もないモーターが入ってました。
メカボックス内部はグリスでドロドロ・・・ではありませんでしたが、シムは付いてましたが調整が全くされてませんでした。
緩くガタガタなギアもあれば、キツくて動きが渋いギアもありました。
スプリングは切りっ放し、ピストンとピストンヘッドにはバリや形成不良があり、気密は漏れ漏れ。
ピストンヘッドのOリングが接触する部分の表面を整えました。
これで気密もバッチリです(^o^)/
後はピストンヘッドの外周のバリをキレイにして、ピストンは完成です。

夢中で作業してて写真撮るのを忘れましたが、メカボは洗浄&グリスアップして、シム調整もバッチリ行いましたよ。
モーターはM4CRWから引越ししてきた『EG-30000HC』とチェンジです。

後方に延びた配線ですが、メカボの中は硬く形状が固定されるタイプの配線の方が組みやすいですが、バッテリー接続側が硬い配線だと、配線の取り回しが自由になりにくいのでフレキシブルのシルバー配線に交換しました。
お次はチャンバーです。
メタル製チャンバーにステンレス製インナーバレル。
インナーバレルの先端には、バレルのブレ防止のためにOリングが2つ付いてて、一見するととても良さげな感じですが、集弾性はダメダメでした。
チャンバー内は可能な限り磨き、パッキン、押しゴム、インナーバレルは交換して弾道調整です。

お次はアウターバレルの交換です。
「サイレンサーを取り付けた状態で、サイレンサーがハンドガードから少し出るくらい」というご希望だったので、お手持ちのアウターバレルと交換します。

ところがどっこい、バレルナットが硬いのなんの!
ネジロックがべったり塗布されていて、ヒートガンでガンガン熱してようやく外れました。
一緒に送ってもらったショートアウターですが、差込部分を少し加工してあげることで使用可能となり、こんな感じになりました。
ようやく完成です。
外観はショートアウターにしてサイレンサーを装着した程度で大きな変化はありませんが、中身は大変身です!
カスタム後の数値はこんな感じです。
・初速(G&G 0.20gバイオ使用):ノンホップ 約90m/s、適正ホップ 約92m/s

・サイクル:7.4vリポバッテリー 17.8発/秒、11.1vリポバッテリー 28.0発/秒

モーターをEG30000に交換したのが大きいとは思いますが、箱出しで11vリポで18.2発/秒だったのが7.4vリポで17.8発/秒を達成。
同じ条件で11.1vリポで計測したら、28発/秒ですよ!
なんと秒間約10発のアップです!

セミのキレも良くなったし、集弾性も40m先のマンターゲットなら簡単にヒットするまでに。
う~良かった良かった^^

普通だったら当店価格で2万円を超える内容ですが、以前から何度もご用命いただいてますし、今回はこのAPSの電動ガンとマルイのM4CRWのハイレベルなカスタムも同時にご依頼いただいたので、このAPSのカスタム料金は・・・なんと!

¥9,680(税込)!!

で行いました。
M4CRWのカスタムも、そのうちアップしたいと思います。