こんにちは、SAATです。

今回は、「中は意外と汚れてるかもしれませんよ」というメッセージを込めた内容となってます。
題して・・・

【知らないうちに内部は結構汚れてるので、たまにはメンテしたほうがいいですよ・・・の巻】


特に分解工程を説明したり、カスタム内容を紹介した内容ではありませんが、外装はキレイでもメカボックスの中はこんなになってるかもしれませんよ・・・というお話です。

今回お預かりした銃は、マルイの次世代電動ガン『HK417 アーリーバリアント』です。
初速が低いのと給弾不良するということだったので、実際に撃ってみると0.20gで79~80m/s、0.25gで70m/s前後でした。
マルイの次世代であれば、0.20gだと90m/sくらいは出てるので、それに比べるとかなり優しい数値になってますね。

ではさっそく分解してみましょう!
申し訳ありませんが、分解の手順は省いております。

なかなかの汚れ具合ですね(^_^;)
かなり金属粉があるなぁと思ったら、歯が1枚やられてました!
引き終わりの歯が削れてなくなっているので、初速低下の原因の一つはこれでしょうね。
それにしても汚い!(>_<)

完全分解して洗浄しました。
はい!キレイになりましたよ~(^o^)/
セクターギヤは新品に交換です。

セクターギヤの引き終わりの歯はピストンの金属歯と接触する部分なので、削れやすいのはわかりますが、ここまで削れてるなら樹脂性のピストンの歯もそこそこ削れてるはずなんですけど、ピストンの歯はキレイなままなんですよね。

不思議です。

原因を探ってみると、初速を高めるために入れてあった『カラー』が原因だったようです。
スプリングのテンションを上げる為に、スプリングガイドに優に1cmを超えるカラーが組み込まれてました。

これだけの長さになると、ピストンが最大まで後退するとわずかですが干渉してました。
ピスクラ寸前だったということですね。

スプリングがヘタって初速が落ちた分を補う程度であればいいと思いますが、あまりに大きいカラーを使うと故障の原因にもなりますから、カスタムするときは気をつけましょうね。
スプリングの線径や巻数も、忘れてはいけない大事なポイントですよ。

後はピストンヘッドに加工を加え組んでいきます。
ギヤの動きが渋いのがあったので、シム調整もやり直しました。

ついでにバレルクリーニングとチャンバーも簡単にクリーニングさせてもらったのですが、バラしてみたらチャンバーの根元にあるスプリングが付いてませんでした!※純正は黒いスプリングだったはず。
これも気密低下につながるので大切なパーツなので、自分でイジる人は無くさないように気をつけましょう。

給弾不良もなくなり、完成です!
初速やサイクルの結果は以下のようになりました。

【初速】
・0.20g 約80m/s → 約94m/s
・0.25g 約70m/s → 約84m/s

【サイクル】
10.5発/秒 → 11.6発/秒

サイクルに関しては、純正よりテンションの強いスプリングに交換しましたが、サイクルは上がりましたね。
配線を高効率なものに換装すれば、サイクルはあと2発くらいは上がるでしょう。