こんにちは、SAATです。
今回のカスタムブログはこちらの銃です。

ICS製電動ガン 【HERA ARMS CQR】です。
滋賀県にお住いのM様からのご依頼でお預かりした物になります。

こちらのHERA ARMSは、最新の電子トリガー『SSSⅡ』搭載モデルですね。
HERA ARMSと言えばこのフォアグリップですよね。
右側にはシリアルナンバーが刻印されてます。
他の銃と見比べたら数字は一挺一挺違ったので、どうやら本当のシリアルナンバーだと思われます。

私も以前にICSの電動ガンを持ってましたが、『セレクターをセーフティに入れると、ピストンが解放されスプリングのヘタりを防止する』という機能に心を鷲掴みにされて買ったのを思い出しました(笑)
オマケに箱出しでもそこそこの集弾性があり、上下分割式のメカボックスっていうのも良かったですね!

もちろんこのHERA ARMSも、上下分割式のメカボに、セレクターをセーフティに入れるとピストンが解放されます。
そして最新の電子トリガー『SSSⅡ』が搭載されてます。

今回の依頼内容は、『初速の向上』と『レスポンスアップ』です。
試射した感じなんですが、電子トリガーが入って数発撃つ内にプリコック位置を学習する機能があるのは知ってましたが、レスポンスがどうのという前に、プリコック設定がうまくいかずツーバーストになる事がありました。

7.4vのリポバッテリーで試射したのですが、最初からセミオートがツーバーストになったり、正常にセミオートが撃ててもフルオートで撃った後セミオートで撃つと、最初の数発はバーストしてしまったりするのです。
20Cくらいならほぼ大丈夫でしたが、40Cクラスになってくるとぼちぼちな確率でバーストになりました。

これが普通なんでしょうか。
初めて触るので、何とも言えないですね。

まぁ、とにかくカスタムを始めていきたいと思います。
最初にストックを外すのですが、どこのネジを外したらいいのか分からなくて、全部外してしまいました(^_^;)
結果的に赤丸の2本を外せばストックは抜けたんですが、最初はカラーが取れるって気づかなかったので、変に手こずってしまいました(笑)
次はフォアグリプを外します。

これを外さないとテイクダウンできないですからね。
ようやくテイクダウンです。

ご開帳!
ロアフレーム側には、メカボックスの下半分が収められてます。
ちょっとトレポンチックですね(笑)
こちらはアッパーレシーバーです。
シリンダー関連が収められてます。
今回はライトカスタムとシルバー配線換装なのでチャンバーには手をつけませんが、試射のときに弾道が極端に右曲がりだったので、簡単に組み直して調整しておきたいと思います。
チャージングハンドルとメカボを一緒に手前に引くと、簡単に分解できます。
QD式になってるので、スプリングの交換は簡単にできますね^^
メンテナンスしやすくていいですね!
次はロアフレームからメカボックスを取り出しましょう。
まずはモーターを取り出して、グリップを外します。
オリジナルのモーターが入ってました。
後ろ側のピンを抜いてマグキャッチとボルトリリースレバーを取り外せば、メカボックスを取り出せます。
普通だと、トリガーの上あたりにピンがあるのですが、この機種にはなかったですね。
ではメカボックス内を見てみましょう。
こんな感じです。
メカボックスの先端に、アッパーフレームと連結するための可動するパーツがあります。
メカボックスを開けるとポロッと取れるので、組み立てる際は向きに気を付けないとアッパーがきちんとはまりません。

配線の引き直しなので、プラスチックのカバーを開け基盤を取り出します。
正直な感想として「あちゃ~」って思ってしまいました。
うまく説明できないのですが、面にハンダ付けしてあるのは簡単に取れるんですが、基盤に差し込んであるのを取るのって場合によっては簡単に取れないことがあるんですよ。

ふぅ~、なんとか基盤を傷めずに取ることができました。
取ってしまえばこっちのもの!
シルバー配線に差し替えて、はい!完成!
メカボックス内の洗浄、グリスアップ、シム調整を済ませ、基盤を収納してメカボックスの完成です。
セレクターをセーフティに入れると、セレクタープレートは矢印の方向に動きます。
そうすると、逆転防止ラッチと直接つながってるカムを動かしラッチが解放されるという仕掛けです。
セーフティに入れる度に開放しなくてもいいですから、簡単にラッチを解除できるような仕掛けを他のメーカーの銃にも付けてほしいと思うのは私だけかな?

最後に、更なるレスポンスアップを目指し、モーターをLONEXのA4に交換です。
体感的にもレスポンスアップを実感できました。
細かい数値の変化は下に記載しております。

今回は、本体と同時にバッテリーもお預かりしたので、基本的にそのバッテリーで動作確認を行っております。
バッテリーは7.4v1100mAh(20C)のスティックタイプのリポバッテリーです。

【お預かり時の初速とサイクル】
・0.20g ノンホップ:約88.0m/s 、 適正ホップ:84.6m/s
・0.25g ノンホップ:約77.3m/s 、 適正ホップ:73.9m/s
・サイクル 12.7発/秒

【カスタム後の初速とサイクル】
・0.20g ノンホップ:約92.7m/s 、 適正ホップ:93.1m/s
・0.25g ノンホップ:約84.4m/s 、 適正ホップ:83.9m/s
・サイクル 16.6発/秒

【総評】
電子トリガーのプリコックの制御が気になりますが、明らかにレスポンスアップは体感できますね。
かなり乱暴にトリガー操作を行っても、しっかりついてきてくれます^^
初速に関して特筆すべきは、ホップをかけたときの初速の低下がほぼないことですね。

標準でメタル軸受にスチールギア、そして11v対応のモーターに交換ということで、充分な耐久性があると判断し今回はこういうセッティングにさせていただきました。