こんにちは、SAATです。

今回は修理の依頼を受けましたので、その内容をご紹介したいと思います。

大分県にお住いのY様からのご依頼で、お預かりしたのは東京マルイのガスブローバックマシンガン『MP7A1』です。
不具合の内容は『撃っていると突然トリガーがスカスカになり撃てなくなる』というものです。
修理ついでに、LayLaxのインナーバレルも組んでほしいとの事でしたので、一緒にやっていきたいと思います。

実際に確認してみると、確かに途中でトリガーを引いてもシアーが落ちずに撃てなくなりました。
マガジンを抜き差ししたり、チャージングハンドルを引いたりと、何らかのショックを与えると撃てるようになるときもありました。

では分解していきます。
まずは通常のテイクダウンで分解できるところまで分解します。
次はセレクターレバーを外します。
本体右側のセレクターにネジがあるので、それを緩めてポンチ等で打ち抜きます。
次はボルトストップレバーを外します。
今度は本体左側のボルトストップにネジがあるので、同じように緩めて打ち抜きます。
次はトリガーです。
本体左側からピンを打ち抜いたら、ポロッと取れます。
『セレクター』『ボルトストップ』『トリガー』の3つを取り外すと、ゴソッと機関部が抜けるようになります。
本題に入る前に、インナーバレルを交換したいと思います。
6本のネジを緩めるとご開帳となり、ようやくチャンバーに到着します。
機関部を開ける際に、ビヨーンとバネやパーツが飛び出す事はありませんが、小さいバネやパーツが複数あるので注意が必要です。
元の形が分からない!ってならないようにしましょう!
ではチャンバーを分解します。
パッキンは変形して、ゼロホップでも大きく突起が顔を覗かせていたので交換です。
ホップ調整ダイヤルを取り付ければ完成です。
ここからが本題です。
ボルトストップバーに大きな摩耗と変形があったので、まずその部分を成形します。
でもそこはトリガーの動きに直接関係する部分ではないので、別の原因を探します。

あれやこれやと成形&調整しては試射を何度も繰り返し、ようやく正常に動くようになってくれました。
『ここの部分がダメ!』というわけではなく、全体的に極小さな摩耗や変形が重なり合って動作不良を起こしてたので・・・

・ボルトストップレバーの大きな摩耗と変形の成形
・フルオートシアの移動量減を調整
・セミオートシアの調整
・トリガーストロークの調整

と、結果的に色んな部分を調整することになりました。
ボルトストップのかかりも悪かったので、ついでに修理しておきました。

という事で、完成!
これからガスブロの季節ですからね!
ガンガン楽しんでいただきたいです(^o^)/