こんにちは、SAATです。
今回ご紹介する銃は、東京マルイの次世代電動ガン『AKストーム』です。
福岡県にお住いのT様からのご依頼でお預かりした銃になります。

以前から電子トリガーに興味はあったそうですが、友人が次世代416デルタにTITANを入れ、めっちゃ楽しそうにセミを撃つのを見て入れるのを決意したそうです(笑)
ちなみに、友人のTITANも当店でカスタムさせていただきました。

ここで不可解な点が一点。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが・・・

次世代Ver.3メカボックスにTITANの組み込みは不可能なんです!

DTMなんかはOKですが、TITANは構造上ダメなんすよ。
組み込み不可能な次世代Ver.3+TITANの組み合わせを、今回なぜ受けたかと申しますと、ゲーム歴もカスタム歴もでぇベテランのY様からアドバイスをいただき「これならイケるんじゃね!?業界初いっとく?」みたいな感じでお受けしました。

では分解から始めたいと思います。
ハンドガードから分解していきますが、矢印のプレートの向き(取付)を確認しておいてください。
ではハンドガードを外します。
は反対側にもビスがある事を意味します。
左右のプレートを外し、少し前にずらせば取れます。トップカバーを外し、先にスプリングやコッキングハンドルを外します。
カバーには小さいビスが4ヵ所ありますが、特殊ネジになってます。
こんな感じです。
次にカバーを外します。
カバーを外したら、リコイルウェイトとそれに連動しているアーム、スプリングを取り外します。
アームを外してフリーになれば、スプリングも簡単に外れます。
リコイルウェイトは、キャッチボタンを外せば、スルッと簡単に外れます。
はいこんな感じ。
次はストックを取り外します。
上側に2本、下側に1本ビスがあります。
次はフロント回りを分解します。
左右に1本ずつと、マガジン挿入口の奥にある2本のビスを外します。

矢印の平ギボシは外しておきます。
標準のヒューズは必要ないので取り除きます。
これでようやくレシーバーとアウターバレルが分割できます。
オートストップ機構を残すにはTITANからの配線を割り込ませないといけませんが、今回はリコイルをオミットする関係上、オートストップは無しとなります。
グリップを外します。

グリップ底部のネジを外したら、グリップを引き抜きます。
ストック基部を外します。
トルクスネジが片側2本、計4本です。
取り外したら、その下に隠れていたネジをを外します。
次はモーターを取り外します。
お預かり時はSBDが装着されていましたが、必要なくなったので外します。
お待たせしました。
ここまで分解すると、メカボックスが取り出せます。
では、メカボックスを分解していきます。
ご開帳。買ってからまだそんなに使ってないようですね。
結構キレイな状態でした。
まずは完全に分解して洗浄からです。
軸受は耐久性を考慮して、メタル軸受に交換です。
次世代のVer.3にTITANを組み込むには、メカボックスを加工する必要があります。
この部分をカットしないと、基盤を納めることができません。
さて、一通りの作業が終わりました。
どうやったら次世代Ver.3にTITAN入れて正常に作動するのか!!
それは・・・秘密です(笑)
初速の調整等があるのでまた後で分解しますが、とりあえずメカボックスは完成です。
センサーチェックもOK。
リコイルウェイトまで取り付けてますが、リコイルはオミットをご希望なので、実際には作動しません。
次はモータです。
標準のEG1000モーターからサマリウムコバルトモーターへの交換です。
サマコバモーターにはショートの設定がありません。
なのでシャフトをカットして使用します。
ほぼピッタリ(^_^)
仮組みしたときのセンサーチェックはOKだったんですが、実際に組み上げて動かすと、どうもセクターギアのセンサー検知にムラがあって、いま一つ正確に動かない(´~`;)

悩む事二日、ようやく原因にたどり着く事ができ、動作確認クリアー!(^o^)/
次はチャンバーです。
ホップ調整ダイヤルを取り外せば、後方へスルリと抜き取れます。
初速と弾道を調整するために、何度か『試射→分解&組立』を繰り返し、ようやく完成しました!
インドアのフィールドさんに良く行かれるそうなので、初速は純正と同じ約90m/sに調整。

キレキレのAKストームを、存分にお楽しみください!

私もYさんも、他に誰か次世代AKにTITAN入れてる人がいないかネットを探し回ったのですが、見つかりませんでした。

もし業界初とかだったりしたら嬉しいなぁ(^_^)