こんにちは、SAATです。
今回ご紹介する銃はARMORER WORKSのHX1003という海外製ガスブローバックガンです。
東京マルイのハイキャパ5.1のコピーをオリジナルカスタムした物になります。
実は少し気になっていて、買ってみようか悩んでた銃の一つだったんですよね。
そしたら、ちょうど大阪のI様からカスタムの依頼がきたので「やらせていただきます!」と二つ返事でお受けした次第です。
デザートイーグルっぽいですけど、スライドが分割して中央から後だけ動くのってなんかカッコよくないですか!?
っていう話をお客さんとしてたら、「ここ最近、更に中二病こじらせましたね」と言われてしまいました(^_^;)
依頼内容としては「とにかくまともに飛ぶようにしてほしい。できれば重量弾を撃てるようにしてもらえるとありがたい」ということでした。
話を聞くと、どんな重さの弾を使っても廬山昇竜派のような弾道で、空に舞い上がってしまうそうで、ホップ調整ダイヤルもほとんど変化がないとの事。
実際撃ってみると、初速は70m/sくらいで、それはそれは元気にパッカンパッカン動きます!
絶好調です!(これイイ!)
メタルスライドなんですが可動部分が少なく軽量なうえに、リコイルスプリングもマルイのハイキャパよりバネレートは高く、かなり俊敏な動きを見せてくれます。
じゃあ弾道は・・・と撃ってみると、お話の通り天に駆け上がっていきます。
では、バラしていきましょう。
基本的な分解手順はマルイのハイキャパと同じなので、省かせていただきますね。
スライドを外すと・・・
スライド前部が動かないので当然ではありますが、ショートリコイルしないようになってました。
引き続きチャンバーを取り出します。
※上:ノーマルバレル、下:LayLax 6.03mm 6インチステンレスバレル
バレルを取り出してみるとホップ窓の形状がマルイとは違いました。
ホップパッキンの大きさは同じでしたが、突起の形状を含め内側の形状は違いました。
形状の違いがどんなふうに影響するかは、後のお楽しみという事で。
ノーマルバレルの内計を測ってみると、驚きの6.00mmという超タイトバレルでした!
試しにパッキン側を測ってみると、更に驚きの結果が!!
ダメじゃん!
軽く弾を置いてみると、乗っかっちゃいました(笑)
そりゃ弾道もおかしいはずですね。
「0.28gも使えるように、うましかの辛口で作ってください」と依頼を受けたので、とりあえずバレルのホップ窓は加工せずうましか辛口を取り付けて組んでみました。
ノーマルバレルの1インチ延長となりました。
ちょっと延長も依頼内容だったので、このまま進めます。
はみ出したバレル先端は後ほど。
続いてはシリンダー内部の加工です。
リアサイトとダミーのファイヤリングピンをはずすと、簡単に分解できました。
リアサイトを外して小さなドットサイトを付ける方もいらっしゃると思いますが、リアサイトを外すのにスライド外してシリンダー廻りをバラさないとリアサイトを固定してるビスにアクセスできない銃もたくさんありますが、これは簡単に外せるのでいいですね。
ちなみに、リアサイトは上下の調節のみで、左右は固定となってます。
結構バリがあるなぁ・・・。
バリを取りつつ内部を加工します。
とりあえず組み上げて試射です。
5発に1発くらいの割合でドロップするような弾が出るのが気になります。
バレルのホップ窓の影響でしょうか、調べてみるとチャンバー内のBB弾の保持位置が悪かったです。
バレルを加工しようかと思ったのですが、ステンレスは加工が大変なのでノズル側を加工して保持位置を調整することにしました。
多少良くなったのですが、それでも10発に1発くらいはドロップします。
「パッキンとの相性がわるいのかな・・・」ということで、うましか→メイプルリーフに交換です。
イイ感じ!
弾道も安定してるしドロップもしないし、後は微調整で完成です!
地味な作業をちまちまと繰り返した作業が実を結んだ瞬間の喜びです。
はみ出したバレルの先端は、アタッチメントで隠すことに。
ただ、アウターバレルの出口が絞ってあってインナーバレルが貫通しなかったので、出口の穴径を拡張しました。
インナーバレルのブレ防止の効果もあるようにギリギリに拡張。
バレルのブレはほぼありません。
このアタッチメントはインナーバレルにイモネジ×3箇所で直接固定するタイプなので、闇雲に強くねじ込むとインナーバレルを痛めるかもしれないので注意が必要です。
少しくらいイモネジが緩んでもスポッと抜け落ちないように、バレル側に少し凹部を作りました。
完成です!
0.20g~0.28gまでカバーでき、すこぶる安定した弾道で私自身満足してます(笑)
初速はこんな感じになりました。
ハンドガンとしては十分な初速ではないでしょうか。
※マルイ ガンパワーHFC134a使用、マガジン表面温度 約29度
0.20g:約81m/s
0.25g:約75m/s
0.28g:約71m/s
うん、カッコイイ!