こんにちは、SAAT です。
今回ご紹介するのは、クラシックアーミーの『AR4-SBR』です。
和歌山県にお住いのM様からのカスタム依頼でお預かりした物になります。
まさにサバゲーのための銃と言っても良いでしょう。
外装は樹脂製ではありますが、必要にして十分な強度があり、軽量&コンパクトでインドアでもアウトドアでも使えます。

おまけにマイクロスイッチ式のECS(電子トリガー)を標準装備してる上に、7.4vのミニSタイプバッテリーがストックチューブ内に収納できる優れ物。
それが2万円ちょっとで買えるのですから、良い時代になりました(笑)

ちなみに、標準装備しているECSはセミの長引きから設定に入るのは普通ですが、セミ、3点、5点、フルの組み合わせが予め決まっていて、トリガーを引くごとに決められた組み合わせが変わっていくようになってます。

おもしろいのが、その組み合わせを『音』で知らせます。
例1 セミ/フル ピーーー、ピピピピピピピピピピ
例2 3点バースト/フル ピーピーピー、ピピピピピピピピピピ
といった感じです。

さて今回は『流速ライト+ロングレンジカスタム』という内容になります。
数値の変化は最下部に記載しておりますが、アウトドアで使うにはもう少し初速が欲しいといったとこでしょう。

ではさっそく分解して、内部を見てみましょう。
開けてびっくりメカボックス!
最初に目に飛び込んできたのは、原形をとどめないほどに変わり果てた姿となってしまったセクターチップが、首の皮一枚でかろうじてセクターギアにひっついてました。

代わりに、社外の金属製のセクターチップを取り付けました。
もう一点驚いたのは、への字に折れ曲がったシムが、メカボ内のグリスが溜まってたところにひっついてました。
プラスチックの破片やシムがメカボックスの中をさまよってただなんて、考えただけもゾッとします。
それが原因かどうかはわかりませんが、タペットプレートとメカボの内側にダメージがありました。
この部分は動作に支障のないよう成形しました。
他にもメカボ内のあちこちに、こんな感じのバリがありました。
インナーバレルが短いので標準のメタリックブルーのシリンダーでも問題なかったのですが、もう少しエア容量が欲しかったので、加速ポートの位置の違う真鍮のシリンダーに交換しました。
ピストンの2枚目の歯はカットしました。
他にもトリガーをショートストロークにしたりと、あちらこちらに手を加えてメカボックスは完成です。
後はチャンバー回りをカスタムして終了です。
最後は、初速と弾道を調整するために何度か組み直し完成です。
数値の変化はこんな感じです。

【初速 / サイクル】使用BB弾:G&GバイオBB弾
・お預かり時 0.20g ノンホップ 約79.5m/s → 適正ホップ 約78.3m/s
・カスタム後 0.20g ノンホップ 約91.2m/s → 適正ホップ 約91.2m/s

・お預かり時 0.25g ノンホップ 約70.3m/s → 適正ホップ 約67.1m/s
・カスタム後 0.25g ノンホップ 約82.7m/s → 適正ホップ 約82.4m/s

・お預かり時 0.28g ノンホップ 約65.9m/s → 適正ホップ 約62.0m/s
・カスタム後 0.28g ノンホップ 約78.3m/s → 適正ホップ 約77.4m/s

ノーマルは若干控えめな数値ですね。
ノーマルに見られるホップをかけた際の初速の低下も、カスタム後はほぼ同一の数値となってます。

レスポンスに関しては何もしてませんが、もともとECSが入ってるおかげで良好な操作感だったのが、トリガーのストロークを短くしたことで更に向上しました。