こんにちは、SAATです。

一言に『M14』といっても、SOCOMだったりEBRだったりといくつものバリエーションがありますよね。
個人的にはEBRが大好きです!重たいけど・・・。

検索で「良く当たるマルイの電動ガン」と入れると、確実に上位に顔を連ねるのが『次世代シリーズ』『89式』そして『M14』です。
私も実際に使っていた時期があり、静かで良く当たる銃というイメージが強いです。

重たいけど・・・(笑)

今回ご紹介するのは、鳥取県にお住いのM様からのご依頼でお預かりしている『GR14(M14)』になります。
こちらの電動ガンは、リアルウッドVerのETU搭載モデルとなります。

カスタム前に動作確認のために試射したのですが、G&G特有のバネ鳴りはほとんど無く、発射音も動作音も静かで、おまけにETU搭載モデルという事もあり、セミオートのキレもなかなか良い感じでした^^

弾道は可もなく不可もなくといった感じです。
そこそこまとまってますが、スーッと伸びる感じではなかったです。

ストックがリアルウッドなので、汚れが良い感じに味となってます。

マルイのM14と大きく違う点は、ホップ調整ダイヤルが同軸タイプという所ですね。
マルイのM14はマガジンの挿入口にありますが、マガジンを挿したままだとちょっとダイヤルが回しにくいんですよね。
G&GのGR14の方が、だんぜん操作性が良かったです。

マガジンは、マルイの89式(電動)のように最後まで撃ちつくせるタイプになってます。
では分解していきましょう。
まずはトリガーガードを持ち上げ、トリガーハウジングを外します。
もうこれだけでストックと本体を分離できます。
後方に向かって配線が延びてるので、丁寧にストック内から配線を引き抜きましょう。

分離した写真を撮り忘れてしまいましたが、分離できたら簡単に下のように分解できます。
ハンドガードを固定してる金属のバンド?リング?が少し硬いです。
つぎはアウターバレルを外します。
G&Gはこの2本のビスだけでいいんですね。
マルイは6本も外さないと取れません(>_<)
次はレシーバーからメカボックスを分離させます。
まずはボルトストップをはずしましょう。
横から細い棒を押し込み、シャフトを押し出します。
下に隠れているビスを外します。
次は右側です。2本のビスを外したらメカボがとれます。
はい、分離しました。
ここもG&Gの方が楽ですね。
マルイはメカボを上下から挟むような構造になってるので、ちょっと面倒です。
次はメカボックスを分解していきます。
まずはモーターハウジングを外しましょう。
ビス4本(左右に2本ずつ)と、引きバネを外します。
左側に挿さっているコネクターは、あらかじめ抜いておきましょう。
これでモーターが外れます。
メカボ上部の黒いカバーと3本のビスを外せば分解です。
ご開帳。

トリガーのスイッチはマイクロスイッチになっていて、後方に延びた配線の途中にFETが付いてます。

まずはメカボックスと内部のパーツを洗浄してから、カスタム作業に入ります。
シム調整とグリスアップが終わりシリンダー回りをチェックすると、なかなか気密がとれません。
よーく調べてみると、ピストンが前進する際にOリングが密着する側の表面処理が悪く、そのせいで機密漏れを起こしていた事がわかりました。
この面ですね。
面をキレイに整えて、再度チェックです。
ノズルを塞いでピストンを押しても、しっかり気密が保たれるようになりました。

今度はスプリングガイドに異常を発見。
標準でベリング付きのスプリングガイドが装着されていましたが、全く動きません。
依頼者様に連絡して、LayLaxのスプリングガイドに交換しました。
初速調整のためにもう何度かはバラすんですが、
メカボックスはとりあえず完成です。
後はチャンバーです。
G&Gは、この緑色のチャンバーパッキンがデフォルトみたいですね。
硬度は70?80?くらいでしょうか。
どのみち硬いので、もう少し柔らかいパッキンに交換です。

インナーバレルのホップ窓の加工と押しゴムを調整したら、いったん組み上げて試射です。
初速と弾道を調整するために、うちの45mのシューティングレンジで試射→分解/調整を数度繰り返します。

はい完成!(^o^)/
元々良い銃だったので、今回は飛距離を伸ばす事をメインとし、初速と集弾性を向上させるという依頼内容でした。
お預かりした時は40m付近でストンと落ちるような弾道でしたが、カスタム後はスーッと伸びて楽に50mのターゲットに当たるようになりました。

ただ・・・やっぱりM14は分解/組立が面倒ですね(^_^;)

●マルイ M14
メカボックスにたどり着くまでの手順が多く、メカボ周りのたくさんのパーツを取り外さないとメカボ本体を分解することはできないが、メカボ本体の分解/組立は楽。

●G&G GR14
メカボックスにたどり着くまでの手順が少なく、メカボ周りのパーツも少ないのでありがたい。
ただメカボ本体の組立には少々コツが必要で、メカボ本体の組立はマルイの方が楽。

慣れた方は大丈夫かもしれませんが、初心者さんにはあまりおすすめしません。