こんにちは、SAATです。
今回ご紹介するのは、マルイのスタンダード電動ガンの中でもトップクラスの命中精度で、サバゲーで使われる方も多い『U.S.RIFLE M14』です。
大分県にお住いのU様からのご依頼でお預かりした銃になります。
エアガンの分解にも難易度がありますが、このM14は★★★★☆レベルに相当すると思います。
個人的に、難易度★★★★★は『SGR-12』ですね。
★☆☆☆☆は・・・『P90』かな?
G&GのM14の分解もアップしてますが、マルイの方が難易度は高いので、カスタム初心者の方にはあまりオススメしません。
どうしても自分でカスタムしたい!という方は、くれぐれも慎重に作業を進めましょう。
じゃないと、分解はできても組み立てが出来なくなってしまいますからね。
では分解に入りますが、長い道のりとなってます。
心してかかりましょう。
まずは取説にもあるように、トリガーガードを持ち上げトリガーハウジングを取ります。ストックとレシーバーを分離させます。
配線に注意してください。マウントレイルがジャマだったので外します。
リコイルスプリング及びガイドを取り外します。レールガイド(コネクターという名称らしい)を外し、オペレーティングロッド(チャージングハンドル)も外します。
確認しましょう。
ハンドガードを外します。
マイナスドライバーのような物で持ち上げると、簡単に外れます。アウターバレルを外します。
再度確認です。
矢印の方向からピンを押し込みます。
ピンを抜いたらボルトリリースを外します。ボルトリリース隠れていたネジを外します。
小さなスプリングがあるので、失くさないように。横から差し込んであるピンを打ち抜きます。
いろんなパーツが外れます。
まだまだ先は長いですよ。
とりあえず、メカボックスの形をしっかり確認しておきます。
まずはモーターを取り外します。
次にコの字をしたセレクターバーを外します。
セレクターを外すと小さなスプリングがあります。
失くさないように注意してください。まずは左側面のパーツを外します。
赤矢印のスプリングも忘れずに。黄矢印のセレクターバーと、他のパーツも外してしまいます。
小さなパーツがたくさんありますから、失くさないようにしましょう。右側の残りのパーツを外してしまいます。
確認です。
今までの写真を参考にしてください。ようやくメカボックス本体のみとなりました。
分解する前にスプリングを抜いておきます。メカボックスを分解していきます。
ご開帳。
内部の汚れ具合は・・・まぁ普通レベルでしょうね。
はい、とりあえず洗浄してキレイになりました。
ハッ!軸受が欠けてました!もちろん交換です。
この後、シム調整→グリスアップ→スプリング交換、でいったん終了です。M14のチャンバーは、押しゴムを押さえるテンショナーが溝に沿って上下動する形になっています。
真っすぐパッキンを押さえる事ができるのでズレが少なく、安定した弾道に一役買っています。
電動ガンだと次世代のSCARもこのタイプなので、個人的にSCARは好きです。チャンバーのカスタムも終了です。
インナーバレルは純正の半分くらいの長さになってしまいました。初速と弾道調整のために数度分解して、完成です!
受け取りに来られた際に試射していただきました。
「今まで狙ってもなかなか当たらなかった的にカンカン当たりるし、飛距離もかなり強めのホップで山なりじゃないと届かなかった的に、スーッていう弾道で届きます!
カスタムするとこんなに変わるんですね!」
と、とても喜んでいただけました。
数値の変化はこんな感じです。
適正ホップ付近が最大初速となるように作っておりますので、安心してお使いいただけます。
0.20g お預かり時 ノンホップ:92.4m/s → 適正ホップ:91.6m/s
0.20g カスタム後 ノンホップ:92.2m/s → 適正ホップ:92.6m/s
0.25g お預かり時 ノンホップ:82.1m/s → 適正ホップ:77.8m/s
0.25g カスタム後 ノンホップ:84.9m/s → 適正ホップ:85.4m/s
0.28g お預かり時 ノンホップ:76.3m/s → 適正ホップ:72.4m/s
0.28g カスタム後 ノンホップ:81.4m/s → 適正ホップ:80.2m/s