こんにちは、SAATです。
今回ご紹介するのは、東京マルイのハイサイクル電動ガン『MP5K』です。

この銃は、福岡県にお住いのT様からのご依頼でお預かりした物になります。
MP5シリーズはかなりたくさんのバリエーションがあり、実銃でも各国の軍や法執行機関に採用されてる有名な銃ですね。

東京マルイがモデルアップしてるだけでも8種類ありますが、発売から時間が経った今でもフィールドでは第一線で活躍する人気銃です。
ちなみに私はSD5(サプレッサー+固定ストック)が好きだったりします。

今回は「初速と飛距離アップとキレを良くしたい」という内容だったので・・・
・流速ライトカスタム
・ロングレンジカスタム
・トリガーショートストローク加工
・MOSFET取付
というカスタムになりました。

では分解していきたいと思います。
まずはピンを抜いて、フォアグリップとレシーバーのカバーを外します。
左側のセレクターにあるビスを外し、セレクターを抜き取ります。
グリップの底蓋を外し、中に納まってるモーターを取り出します。
モーターを取り出したら、奥にある2本のビスを外します。
レシーバー右側のネジを外しピンを抜きます。
ここまでの作業が終わったら、ロアレシーバーが外れます。
レシーバーの内側にセレクタープレートを動かすパーツがあります。
ポロッと落ちてくるので、失くさないように気をつけてください。
メカボックスは後方に引き抜くことができます。
配線や凹凸があるので、確認しながら丁寧に作業しましょう。
はい、取り出せました(^o^)/
ご開帳・・・という感じで、いつもだと開けたところの写真を出すのですが、うっかりバラバラにしてしまいました(^_^;)
外装がとてもキレイだったので、購入して間もない銃だったのかもしれません。
中もキレイでした。

トリガーのショートストローク化も依頼内容の一つなので、大門団長のショートストロークトリガーを組みます。
マルイにしては珍しく動きが渋かったので、少し成形しました。
引きしろ調整用のパーツも、トリガーのストロークが適切になるよう要調整です。
セクターギアとトリガー回りのみ組んで動作確認です。
カットオフの戻りが悪いので、スイッチ側を少し削って調整です。
手でギアを回した感じでは、正常な作動を確認。
ピストンのみ交換して、ピストンヘッドは純正を使います。
引き始め側から2枚目は最初からカット済なので、不必要な解放側から3枚をカットです。
けっこう強めのスプリングを使ってるので、耐久性を考慮し13:1のスチール製ギアに交換してます。

写真を撮り忘れてますが、『洗浄+グリスアップ』『シム調整』『MOSFET取付』まで終わりました。
今度は分解と逆の手順で組み上げていきます。
モーターにはSBDが取り付けられてましたが、FETを取り付けるので不要になります。
FETの取付作業で大切なのは、最短かつ最適な配線の長さだと思ってます。
収納スペースの少ない銃に組み込む際は、特に気になるポイントです。
キレイに収まるようにするのは当然ですが、普段の使い勝手とその後の分解整備性を両立するように取り付けないといけません。
パッと見はノーマルですが、中身は別物ですよ。
クルツのメカボックスはVer.3なので、トリガーストロークの長さが気になってしまうのですが、トリガーのショートストローク化とMOSFETの効果で体感的にかなりのレスポンスアップが体感できました。

数値の変化は下記の通りです。
【初速】 使用BB弾:G&GバイオBB弾
・お預かり時 0.20g ノンホップ 約70.6m/s → 適正ホップ 約76.5m/s
カスタム後 0.20g ノンホップ 約83.1m/s → 適正ホップ 約92.9m/s

・お預かり時 0.25g ノンホップ 約65.2m/s → 適正ホップ 約70.0m/s
カスタム後 0.25g ノンホップ 約78.2m/s → 適正ホップ 約83.9m/s

【サイクル】 使用バッテリー:7.4vリポ
・お預かり時 21.5発/秒 → 23.7発/秒

クルツのインナ-バレル長でこのくらいの初速を出すには、けっこう強いスプリングを組む必要がありました。
そのわりにサイクルは、秒間2発ほど上がりましたね!

イイ感じの楽しい銃に仕上がったと思います(^o^)/