こんにちは、SAATです。
久々のカスタムブログです。

今回ご紹介しますのは、G&GのRK74EというタクティカルなデザインのAKです。
福岡県にお住いのT様からのカスタム依頼で、カスタム前提で本体も当店でご購入いただきました。

最近はタクティカルなAKが各社からたくさん出てますね。
個人的な感想としましては、G&G、LCT、ARCTURUSが人気のようです。

全体的な雰囲気はこんな感じです。
この銃には標準で電子トリガーが入っていて、フルオート⇔3点バーストの切り替えが可能です。
海外モデルにしてはギアノイズも小さくバネ鳴りも小さめで、試射した瞬間に「おっ、けっこう静かやん」と、思わず口に出してしまいました(笑)

ハンドガードはキーモッドタイプで、上面と下面手前は20mmレールとなってます。
チャージングハンドルは左右に装備。
右側に手を回しチャーハンを操作する、AK特有のお作法は必要ありません(笑)
カスタムセレクターになっていて、チャージングハンドルを引いた状態でロックすることが可能です。
「これでホップ調整が楽だ」と思ったのですが、セーフティポジションなので発射はできません。残念!
でもこの状態からセレクターを操作しカシャッとチャーハンを戻した流れで射撃に入ると、また違った感じがしてカッコイイと思いました^^
マガジンキャッチは操作性向上のために、幅広いデザインになっています。
マガジンはスプリング式で装弾数115発。
撃ち切ってしまえるよう、フォロアーがにょきッと出てくるタイプでした。
折らないように注意が必要です。
リアルに見えるようにするためでしょうね。こんなステッカーも入ってました。
説明はこれくらいにして、分解に入りたいと思います。
まずトップカバーを開けたら、チャージングハンドルを取ります。
次に、配線を固定してる部品を外します。
次はハンドガードとチャンバーを分離させます。
ハンドガードだけ外したいときはのネジは取らなくてもいいです。
この位置から分離します。
固くて取れない時は、プラスチックハンマーやタオルを当てて、黄色の矢印部分を軽く叩いてみてください。
配線の先には基盤があるので、丁寧に引き抜いてください。
次はグリップを外します。
太めで特徴的なデザインです。

この銃はモーターホルダーを外さないとメカボックスが抜けないので、取り外します。
次にセレクターレバーを外します。
ネジにはカバーが被ってますが、このカバーがかなり固かったです。
多少のキズは覚悟しないといけないかと・・・。
セレクターが外れたら、メカボックスは上方向から取り出せます。

まず配線を取りますが、コネクターを外し、配線を傷めないようにメカボ上部の黒いプレートを引き抜きます。
では、メカボックスを分解しましょう。
ご開帳です。
マイクロスイッチの収まったオレンジのパーツが目を引きますね。
マイクロスイッチ式になっているので、トリガーやカットオフレバーの形状が少し違いますね。

今回のオーダーにはありませんでしたが、銃本体もご購入いただいたので、トリガーのショートストローク加工をサービスで行いました。
マイクロスイッチなので施工は比較的容易ではありますが、やりすぎるとスイッチを押しすぎて壊したり、セーフティポジションでも動いてしまったりするので注意が必要です。
スチール製のギアに、ピストンは全金属歯になってます。
丈夫な素材で作ってあるのは、ありがたいです^^
よく見ると、セクターギアが13枚にセクカされてます。
ここから完全洗浄、シム調整、グリスアップを行うのですが、いくらシム調整をやっても、どうもギアの回転に変な抵抗を感じる箇所があります。
スパーギアが原因だったので、スパーは社外のギアに交換して組み上げました。
ピストンヘンドのOリングと接する面から気密漏れしたので、磨いて面を整えます。
G&Gに限らず、海外製電動ガンの標準モーターは、ほぼどれもイマイチです。
今回はマルイのEG1000に交換しました。
マルイにとっては標準モーターですが、これでかなり動作性が向上します!
とりあえず、レシーバー側(メカボックス)は完成です。
といっても、試射しながらもう何度か分解を繰り返すので、本当に完成するのはもう少し後になりますけどね。
次はチャンバーをカスタムしていきます。
長めのインナーバレルです。
実測で357mmでした。
ではチャンバーの分解です。
左右のネジを外しピンを抜けば、ホップ調整レバーとホップアームが外れます。
インナーバレル固定用のCクリップ(名称不明)を外せば、インナーバレルが抜き取れます。
後はいつものように、
0.20g、0.25g、0.28gをノンホップと適正ホップで初速をメモし、それぞれの弾道を確認したら、机にもどって分解調整です。
それを何度も繰り返し、初速と弾道を整えていきます。
ここまでくれば、完成まであと少しです。
はい、完成です!
外装は何もしていないので、見た目はノーマルにしか見えません。
箱出しでも問題なくゲームに使えるレベルだと思いますが、ここ一番!というチャンスを逃したくないのであれば、多少のカスタムは必要かなと思いました。

数値の変化は下のようになっております。
初速とサイクルが上がってるのは見ての通りですが、モーター交換とトリガーのショートストローク加工のおかげで、かなりのレスポンスアップが体感できます。

初速 使用BB弾:G&GバイオBB弾
・新品時 0.20g ノンホップ 約89.8m/s → 適正ホップ 88.3m/s
・新品時 0.25g ノンホップ 約81.0m/s → 適正ホップ 73.4m/s
・新品時 0.28g ノンホップ 約75.7m/s → 適正ホップ 63.6m/s

・カスタム後 0.20g ノンホップ 約94.0m/s → 適正ホップ 94.9m/s
・カスタム後 0.25g ノンホップ 約84.7m/s → 適正ホップ 85.2m/s
・カスタム後 0.28g ノンホップ 約80.3m/s → 適正ホップ 79.1m/s

【サイクル】バッテリー:7.4vリポバッテリー
・新品時 12.7発/秒 → カスタム後 17.8発/秒

後は存分にお楽しみください♪