こんにちは、SAATです。
今回のカスタムは、福井県にお住いのH様からご依頼をいただいだ内容を紹介したいと思います。

今回カスタムする銃は、東京マルイの電動ハンドガン『グロック18C』です。
説明の必要もないくらい有名で人気なハンドガンですね。
組み込むパーツはこれです。
当店の電動ハンドガンのメニューの『カスタムパック』+『シルバー配線』+『FET』になります。
・インナーバレル
・スプリング
・スプリングガイド
・シリンダー
・ボールベアリング軸受け
・高効率シルバー配線
FET(プリコック機能付き)

電ハンのカスタムは頻繁に行っておりますが、なぜ今回記事にしたかと言いますと『プリコック機能付きFET』があったからなのです。
ただFETも賛否両論ありまして、どちらかというと実は私『FET否定派』なのです。
なので依頼があった場合はメリット/デメリットを説明し、その上で『ご希望であれば取付ます』という感じでお受けするようにしております。

超ざっくりとメリット/デメリットを説明すると・・・
○メリット
・物理的な接触によるスイッチから回路によるスイッチになることで、接点焼けがなくなる。
・配線(通電)の効率化により、セミオートのレスポンスやフルオートのサイクル向上が見込める。

×デメリット
・熱による基盤の破損や低電圧による不具合から発生してしまう突然の暴発!

恐いですねぇ!(>_<)
このデメリットがあまりにも大きいので、私の方からはあまりオススメしないのです。
取り扱いに慣れた上級者向けパーツです。

そして、今回取り付けるFETは taap shop様で取り扱っていらっしゃるハイレスポンスキットというプリコック機能が付いたタイプのFETで、電動ハンドガン用だけあって基盤もかなり小さい物でした。

とりあえず、組んでいきましょう!
まずはインナーバレルから・・・っと。
次はメカボックスです。
新品で購入なさった物を送っていただいたようなので、グリスが汚れたりはしてませんでしたが、いつも通り洗浄して再グリスアップしてから組んでいきます。
はい!キレイになりました(^o^)
軸受けの穴とベアリングのすり合わせ・・・シム調整・・・他の部品を組み込んで・・・はい!完成!
最近のロットは、給弾不良対策が施されてます。
さーて、ここからが大本命です。
配線の引きなおしとFETの取付けですが、FETにしろ電子トリガーにしろ、はんだの熱で基盤を壊さないよう毎回ヒヤヒヤしながらの作業です。
はんだに不安を感じる方は、専門店にお任せすることをオススメします。
バレルの根元に基盤を貼り付けるのですが、それにしても小さいですね!
配線完了!
さーて、カバーを被せて・・・ん?カバーがはまらない。
どうやら電ハンで使用可能な太い配線のせいで、カバーが付きません。
配線が通るスペースがないので、あっちこっち切ったり削ったりで調整です。
ようやく完成しました(^_^;)
お楽しみの試射のお時間です。

弾をこめて、バッテリーを繋いで・・・いざっ!
パパン、パパン・・・バーストしてます。
そんなときは、ここを回して調整すように説明書に書いてありました。
調整しながらベストの位置を探します。
パン、パン、パン、パンパンパンパンパンパン・・・ニヤ♪
純正のバッテリーからリポバッテリーに変えただけでも格段にレスポンスは向上しますが、これは別物ですね!
FET否定派から肯定派へと移行です!

素晴らしい!
taap shop様のハイレスポンスキット最高ですね!
・・・業販価格で売ってもらえないかな・・・テヘッ。

実際に撃ってみて、「そりゃ人気が出てすぐに売り切れにもなるよな」と思いました(笑)
当店でも私のMP7A1に入れてみようと、プリコック機能のあるFETを仕入れてるので、時間を見つけて組んでみようと思ってます。

と思い立って早数ヶ月、なかなか時間が取れなくてまだやってませんが・・・。

ということで、完成です!
数値の変化はこんな感じになりました。
●初速(G&G 0.20gバイオ弾使用)
ノーマル 68m/s → カスタム 81m/s
●サイクル(電ハン用7.4vLiPoバッテリー使用)
ノーマル 16発/秒 → カスタム 17.5発/秒

FET、配線引き直し、軸受けを同時にやってしまったので、どの効果が大きかったのかはわかりませんが、電子部品を入れるなら配線は一緒にカスタムしたほうがいいですね。

早く私のMP7A1にも組み込んで、ビンビンのレスポンス仕様にしたいな・・・。