こんにちは、SAATです。
長物の銃の好みって、大きく分けるとM4系/416系とAK系に分かれると思いません?

私はミーハーなのでM4系/416系のデザインの方が好みなのですが、最近は海外製のタクティカルなAKがかなり増えてきたように思います。
マルイさんも頑張ってタクティカルなAK出しましたしね。

だからかどうか分かりませんが、最近はAK系のカスタム依頼がかなり増えました。

今回ご紹介するのは、大分県にお住いのK様からお預かりしたARCTURUS(アークタウラス)のAK105 KrinkovCustomという銃です。
アークタウラスといえば、41PXのおすみさんが思い浮かぶのは私だけでしょうか?
とにかく一気に人気が出て、売り切ればかりでなかなか入手できなかったらしいのですが、ようやくGet。
購入できたのは良かったのですが、初速が0.20gで96~98m/sと超ギリギリとのことで、初速を落として命中精度と飛距離を上げてほしいのと、バネ鳴りとギアノイズを小さくしてほしいという依頼内容で入院です(笑)

実際に撃ってみると、ホントにギリギリの初速です。
弾道は30m以内のマンターゲットなら大丈夫ですが、それ以上の距離は少し厳しいかな・・・という感じです。
それに、確かにノイズが気になります。

軽く外観を見たら分解に入りましょう!
独特な形状のハイダーですね。
セレクターレバーは操作性の良いカスタム形状の物が装着されてます。
それとトリガーガード内に、ピストンを解放するための装置が備わってます。
これを操作すると、逆転防止ラッチが解除される仕組みのようです。
ストックは後々自分好みの物に交換も可能です。
では分解に入りましょう。
まずはトップカバーを外して、コッキングハンドルを外します。
リアサイトを外します。
リアサイトを外すと、アウターバレルを固定している2つのイモネジにアクセスできます。
ロックピンを抜きます。
イモネジとロックピンを外せばハンドガードが分解できるのですが、けっこうしっかり組んであって分解できないときは、ハイダーとハンドガードを固定してるビスを外し、グラグラと動かすと取れます。
ハンドガードが外れたら、チャンバーとインナーバレルを取り出します。
このL字のパーツを外します。特にネジなどないので、引っ張ったら取れます。
このパーツのおかげで、チャンバーがガッチリ固定されます。
お次はマガジンの挿入口です。
ビスを外し、チャンバー固定用のパーツを外します。
チャンバーを固定してるビスを外せば抜き取れます。
次はメカボックスを取り出す準備です。
まずセレクターを外しましょうかね。
表面に見えてる部分がネジの頭なので、直接回して外します。
通常の使用でもこのネジは緩む事があるので、注意が必要です。
グリップを外します。
カバーが付いているので、カバーを外しその中のビスを緩めグリップを外します。
はい、取り出せました。
嬉しいQD式ですね♪
配線が暴れないよう工夫してあります。
こういう気遣いは素晴らしいですね。
ではメカボックスを開けましょう。
先にモーターハウジングを分離させてから、メカボのビスを緩めていきます。
中身はこんな感じです。
ちなみに、メカボックス内部の洗浄、グリスアップ、シム調整が終わってる状態です。
トリガーはマイクロスイッチ式でした。
ステンレスシリンダーにフル金属歯のピストン。
グリスでドロドロしてるので、一度洗浄してグリスアップします。
トリガーガード内にあったボタン?を押すと、連動したアームがラッチを解除してました。
海外の銃はピストンの解放機能が付いてるのは良く見かけますね。
この機能も私は好きですねぇ。
ここで問題発生です!
QD式のスプリングガイドなのはありがたいのですが、メカボックスを組み上げるとスプリングガイドがグラグラ動きます!

M4系なんかですとストックチューブを固定するために、スプリングガイドと共締めするのでグラつくことはありませんが、これは由々しき事態です。
もしピストンが後退してきたときに、スプリングガイドが正常な位置になかったら・・・キャーッ!!

ということで、スプリングガイドを固定します。
これでスプリングガイドが暴れることはありません!あーはっはっは(^o^)
と思ったら、ビスの頭が当たってレシーバーに入らないし、ワッシャーが邪魔してトップカバーが閉まらない。
ワッシャーを少し小さいのに変えて、接触する部分を削りました。
カバーを装着するとほぼ見えなくなるので、OKとしましょう。
次はチャンバーです。
部品点数も少なく、分解は容易かと思います。
ホップ調整レバーを固定しているビスは、ミリビスとタッピングビスで左右違います。
組立の際は気をつけましょう。
アウターバレルの先端には、インナーバレルのぶれ防止のためにOリングが仕込んでありました。
きれいにアウターバレルの中心にインナーバレルが位置してます。素晴らしい!
チャンバーはしっかり固定してあるし、インナーバレルもOリング仕込んであるし、きちんと組めば命中精度は期待できそうです。
初速と弾道調整を繰り返し、完成です。
写真を撮り忘れましたが、標準のモーターの軸がDタイプなのでイモネジでピニオンを固定してるのですが、ピニオンのイモネジ付近にクラックがありました。
たまたまかもしれませんが、耐久性は低いのかもしれませんね。

モーターはマルイのEG1000に交換し、バネ鳴りやギアノイズもきれいに解消。
初速は0.20gで約93m/s、0.25gで約83m/s。
ホップをかけても初速が落ちにくい、プチ流速仕様です。

弾道も良いし、マイクロスイッチのおかげなのかトリガーの感触やレスポンスも良いし、良い感じに化けました(笑)

カスタム後、マルイのBB弾を使うと頻繁に2発給弾するという摩訶不思議な現象が!
G&GのBB弾では気づかなかったのですが、これはいかん!とチャンバーにちょちょいと加工を施しこれで本当に完成。