こんにちは、SAATです。
今回ご紹介しますのは、KSCの電動ガン『STRAC TEGコンパクト』です。
熊本県にお住いのS様からの依頼でお預かりした銃となります。
電動ガンでけではなく、色んなエアガンのカスタムや修理をやらせていただいております。

その数は優に500挺を越えておりますが、KSCの電動ガンをカスタムするのは今回が初めてです。

お預かりした時の依頼内容は・・・
・0.25gのBB弾使用時の初速アップと集弾性の向上。
・ストレートトリガーに変更。
・トリガーのショートストローク化。
・可能であれば電子トリガーを組みたい。
という内容でした。

ただKSC用のパーツなどほとんど無く、カスタム経験もないので、最終的なカスタムの内容は実際に分解して内部を確認してからという事でお受けしました。

では分解に取りかかります・・・とその前に。
初めて分解するのに最初から写真を撮っているので、分解手順が非効率的なところがあります。
参考になさる場合は、一度最後まで見て一通りの作業工程を確認してから始めましょう。

まずはストックやサイト等を外します。
ロックピンを抜いて矢印の方向に動かすと、上下の分割が可能となります。
チャージングハンドルを少し引いてから、レシーバーをずらします。
次にチャージングハンドル回りを外します。
私はもっと後になって外しましたが、ブラブラとジャマになるので先に取り外しておいた方がいいですね。
のビスを外すと、チャージングハンドルとダミーボルトが取り外せます。
※写真は既にメカボックス単体になってますが、気にしないでください(笑)
次にストック基部を取り外します。
バッテリー収納スペース奥のネジ?を、マイナスドライバーで外します。
QD式になっているので、スプリング交換のみの作業であれば、レシーバーの分離の必要も無く、ストック基部を取り外し、写真のスプリングガイドを抜けばスプリング交換が可能です。
押しながら矢印の方向に傾ければ抜けます。
次にグリップ回りを分解します。
マガジン挿入口にあるビスを左右外します。
グリップの底面と背面のビスを外すと、グリップの底蓋が外せます。
外れたらモーターも抜き取ります。
グリップの奥にあるビスを2本外し、グリップを外します。
次はマガジンキャッチを外します。
メカボックスの取り出しまで、もう一息です。
次はイモネジを外して両側のセレクターを外します。
スリングスイベルを外したら、ストックベースを反時計回しに回して外します。
その際、配線を傷めないよう気をつけてください。
ここまで分解したら、ロックピンを抜きメカボックスを取り出します。
先にメカボックス左側から、タペットプレートのリターンスプリングを外します。
縦向きに付いてる小さなスプリングは、カットオフレバーのスプリングです。
飛ばさないように注意しましょう。
メカボックス右面にある8本のビスを外し、オープンです。
パッと見はマルイのメカボックスと似てますが、
とりあえず完全洗浄して、TITANの基盤をあてがってみました。
以外にもすんなり収まってしまいました!
ただ基盤の位置に問題が・・・。
本来黄色の線がセクターギアの中心(赤線)にくるように組み付けるのですが、ギアの位置がマルイとは若干違ってるせいで、少しズレてます。
幸運にもセクターギア用のセンサー位置は問題ないと思われる位置なので、たぶん大丈夫でしょう。
問題は、基盤のわずかな位置のズレが、何らかの誤作動の原因にならかが心配です。
メカボクスの形状?厚み?の違いからか、センサーとギアのクリアランスを調整する必要がありました。
で、とりあえず組み上げてみました。
見た目はなんかイケそうな気がします(笑)
では実際に動作チェックしてみます。
問題なく動いてくれました(^o^)/パチパチパチ
ただギア鳴りがヤバいです。
モーターはLONEXのA1にしたのですが、LONEXのピニオンはマルイのベベルとの相性は悪いです。
「KSCのギアとの相性はどうかな~」と思いながら動かしてみたのですが、KSCのギアとの相性も悪かったです(>_<)
ということで、ピニオンギアは交換です。
次はチャンバーです。
レシーバーを分離させたときに、ポロっと四角いパーツが外れたかもしれません。
元は、このように取り付けられています。
コの字パーツは簡単に取れます。
チャンバーを取り出します。
矢印のクリップを外せば、インナーバレルが抜き取れます。
のピンを抜けば、ホップアームが取れます。
バッテリーの配線は、いつものようにフレキシブルコードを使います。
固い線は、収納するときに大変ですからね。
そして、ご希望の一つだった『ストレートトリガー』も、無事取り付けできました!
後は、初速と弾調整を行って完成です!
外見の変更点はトリガーだけです。
もともと初速は高めでしたが、0.25gの初速をもう少し上げたいという事になったので、0.20gの初速はほぼそのままに、0.25gの初速を少し上げるセッティングにしました。

最終的な初速とサイクルはこんな感じです。

・0.20g お預かり時 ノンホップ 約88.7m/s → 適正ホップ 約92.0m/s
・0.20g カスタム後 ノンホップ 約90.3m/s → 適正ホップ 約92.6m/s

・0.25g お預かり時 ノンホップ 約81.6m/s → 適正ホップ 約81.0m/s
・0.25g カスタム後 ノンホップ 約83.0m/s → 適正ホップ 約84.5m/s

サイクル お預かり時 約14.7発/秒 → カスタム後 約19.0発/秒

集弾性は、箱出しでも使えない事はないレベルでしたが、30m以上の距離になるとそれなりに散ってました。
純正のチャンバーパッキンがかなり硬かったですね。
マルイの純正パッキンの硬度を50とするなら、70以上の硬さに感じました。

現在はミドルレンジからロングレンジまで使える仕様となってます。
人それぞれ好みの弾道があるので、その辺りはS様にお任せします。

今回は初のKSC製電動ガンでしたが、標準でスチールギアだったり大径ボールベアリング軸受けだったりと、とても良い銃だと思いました。