こんにちは、SAATです。
今回ご紹介するのは、2020年の当店のデモ機となる、東京マルイの次世代電動ガン『SCAR-H』です。
もっと新しい銃で作っても良かったのですが、「何でもかんでも新しい物が良いというわけじゃない!」という事で、状態の良い中古を買い取ったので、これをベースにしました。

本当はもっと早くに作る予定でパーツ集めを始めたのですが、お客様のカスタム依頼が途切れたら作るつもりでいたら、ありがたい事になかなか途切れず、その間にも「TITANてどうですか?」という質問をかなりお受けするので、ご依頼くださってるお客様には大変申し訳ないのですが、先に作らせていただきました。

といっても、部品が揃ってから優に3か月以上経ってますけどね(^_^;)

ではさっそく作業工程を説明していきたいと思います。
買い取った時からマグプルPTSの『Knetec SCAR MREX M-LOKハンドガード』が」付いてました。
っていうか、シルバー配線換装のご依頼のときに同時に取り付けたんですけどね。

その状態にマグプルのフォアグリップとベクターのショートスコープを取り付けて飾ってました。
写真に写ってないのもありますが、今回組み込むパーツはざっくりとこんな内容です。
GATE TITAN 次世代Ver.2前方配線 ←これが主役。
・J-ARMAMENT 次世代用18:1
・LayLax SCAR用ストックベース
・MAGPUL PTS EPSストック
MAGPUL PTS M4用MOEグリップ ←これも主役だったりする。
・東京マルイ サマリウムコバルトモーター(以前からの使い回し)
・SHS 次世代用強化ピストン フル金属歯
・ベアリング付きスプリングガイド(ジャンク箱に入ってたやつ)
・メタル軸受(ジャンク箱に入ってたやつ)
・ソルボセイン サイレントダンパー(ジャンク箱に入ってたやつ)
・その他、チャンバーパッキン等々・・・。

いきなりですが、メカボックスを取り出しました。
以前お預かりしたときに、シルバー配線に換装しました。
開けてみると、中は思ってたよりキレイですね。
電子トリガーを入れるので、内部を徹底的に洗浄します!
新品のようにピッカピカになりました✨
軸受はマルイのハイサイクルに使われてるメタル軸受にしようと思ったのですが、ジャンク箱の中によさげな物があったので、それを使うことにしました。
内側には溝が設けられていて、接触面減によるフリクションの低減とグリス保持の効果がありそうです^^
元は何に使われていたんだろう・・・思い出せない。
次はシム調整と、セクターギアとピストンのAOE調整です。
今回はリコイルをオミットするのでSHSの強化ピストンを使いましたが、リコイルを機能させるのであれば、専用のピストンを選択するか加工を施す必要があります。

無加工ですと、写真の通りかなり斜め上に押し上げるようにピストンを引き始めます。
もっとピストンを後退させた位置で引き始めないと、これではピックアップ歯周辺が折れたり、ピストンの正常な前後運動を阻害してしまいます。
今回はこんな風にしました。
シリンダーヘッドに張り付けてある純正のゴム板を剥がして、ソルボセイン→ゴム板の順に張り付けました。
それではまだ足りないので、ピストンヘッドとピストンの間にプラ板でスペーサーを作ります。
まだ完璧ではありませんが、ピストンが前後運動する軸に対して、随分と垂直に近い角度で引き始めるようになりました。
あと1mmくらいピストンを後退させた位置がベストかな・・・。
次はTITANを組んでいきましょう。
一気に組み上げてしまわず、まずはこの段階で『トリガー』『セクターギア』『セレクター』のセンサーチェックです。
M4系はセーフティからフルオートまでの角度は180度ですが、SCARは90度なので設定の段階で選択するようになってます。
次は実際に稼働させての動作チェックです。
ジャンク箱からベアリング付きのスプリングガイドが見つかったので、せっかくなので入れることにしました。
ベベルギアはマルイ純正を使用しました。
動作チェックに問題は無かったので、いつものデフォルト設定にします。
っていうか、TITAN組んでて不具合が起きた事がないです。
確かに高額ですが、それだけしっかりと作られてるという証拠ですね!
さて今回の作業の中でぶっちぎりで面倒くさかったのは『グリップ交換作業』です。
なぜぶっちぎりで面倒だったかといいますと・・・

SCAR用のグリップは販売されてないから、加工して付けるしかないからです!
※K-hobby様から出てるのは出てるんですけどね・・・。

グリップの形状はM4系とそう変わらないように見えますが、これがなかなかどうして。
とりあえず付けてみると、こんな感じで隙間ができてしまいます。
「隙間を詰めるように、グリップの上側をカットするだけやん」と思ったそこのあなた・・・甘い!
というか、甘かった。
私もそう思って作業に取り掛かったのですが、マジで大変でした |ι´Д`|っ

ちなみに中に納まるモーターは『次世代レシー』→『次世代M4A1』→今回の『次世代SCAR』と、3代に渡って受け継がれてる『サマリウムコバルトモーター』です。

作業の途中の写真はありませんが、頑張りましたよ!
いやマジでめっちゃ頑張りました!!

実際は上方向に約10mm、前方に約5mmの調整が必要でした。
後は簡単なライン出し?面合わせをして終了です。

モーターの取り付け角度が変わるとギアノイズが出ますが、無問題でした。
最後はストックです。
LayLaxのストックベースを使って、MAGUPUL PTSのEPSストックにしました。
本当はMASADAストックにしたかったのですが、ミニSバッテリーを収納することが目的だったので、今回のセレクションではマグプルストックが選ばれました(笑)
機関部が無事に完成して嬉しくなって、チャンバーの写真撮るの忘れてました(笑)

ということで完成です。
今では珍しい『MAGPUL仕様』です。
サイレンサーは裏に転がってたメーカー不明の28mm経×200mmの物です。
SCARはほんとに外装パーツが少ないですよね。
MAGPUL PTSのKnetec SCAR MREX M-LOKハンドガードです。
スーッと伸びててカッコイイと思います!
ハンドガード下部には刻印があります。
フォアグリップは、マグプルのMVGです。
EPSストックにはミニSタイプのリポバッテリーが収納できます。
もちろんスティックタイプやセパレートタイプも対応してます。
ハンドガード先端に、OLIGHTのPL-MINI バルキリーを載せてみました。
USBで充電できるし、この大きさで600ルーメンは素晴らしいです!
アルミ削り出しのチャージングハンドルは、ノーマルよりちょっとだけショートデザインです。
そしてMOEグリップです。
当店のデモ機なので、試射希望の方はお気軽に声をかけてください。
実射性能もバッチリに仕上げてますよ(^o^)/

数値的には、ノンホップでも適正ホップホップでもほぼ同数になるように作りました。

【初速】
・0.20g 約94m/s まず使わない
・0.25g 約85m/s たまに使うかな?
・0.28g 約81m/s メイン

【サイクル】
・シルバー配線+リコイルあり 14.9発/秒 → TITAN+リコイルオミット 18.4発/秒